見えない格差に縛られ続けるのはこの辺で終わりにしよう② 【豆知識】模試によって結果的に見えない格差は更に見えづらくなる

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皆さんがよく耳にしている進研模試には、実は偏差値マジックがあります。「ほぼすべてのあらゆるレベルの高校(ただし、かなりの上位校は受けなかったりもします)」の生徒が受けるため、テストを受ける生徒の数、すなわち母数が十分にあります。その上で、地域の進学校の生徒が、ほぼ公式をあてはめるだけの(1)(2)あたりの問題を解くと、偏差値は母集団の中での点数的な位置を数値化したものですから、その位置すなわち偏差値は急上昇し、偏差値が60を超え東北大学が合格圏内に入ってくるような判定になります。

これで気分をよくして高校2年生までのんびり過ごすと、気づいた頃には志望大学の受験に間に合わなくなるというよくあるパターンになるのです。なぜかというと、進研模試の(1)(2)はまさに定期考査と同じレベルなので、定期考査も内申点もかなりいい点数となり、結果的に弱点が見当たらない状況となります。よって、大学受験の判定として標準的な全統や駿台模試、難関大志望用の学研ハイレベル模試や進研プロシードテストなどを受けていない場合は現実をとらえられていない場合が多々あるのです。ただし、盛岡第一ではひっそりと行われているという県内格差もあるといえばありますが。

したがって、模試が見えない格差を更に見えづらくしている部分があるんです。ですから、特に高1・高2の間の模試は、あくまでも定期考査を補完する学習達成度テストとして、とらえないといけません。