黒陵生の東京大学合格を支援する「東大励志(とうだいれいし)プロジェクト」

未来への種をまくというのはこういうことなのですね。前任の校長先生が種を撒かれご勇退なされました。

黒陵生の東京大学合格を支援する 「東大励志(とうだいれいし)プロジェクト」のお知らせ
https://www2.iwate-ed.jp/ksn-h/pdf/todai-dousoukai.pdf
北上市が最初で最後の県内発展の希望だと思っているので、非常に共感いたします。
10年と言わず数カ月も経てば何事も消えてなくなるような時世で、種を撒くというのがどれだけ凄いことなのか、形容が難しい。。だから単に、かっこいい!!とだけ申し上げておきます。

このプロジェクトですが、10年間で3,000万、1年間で300万円という予算です。
月1回のオンラインですから、ざっくりでいうと月25万、生徒10名から20名程度換算で生徒1名あたり1~2万円程度の支援ということになります。民間企業が1回の授業を行うにはそのくらいはかかるということです。といいますか、もともと高校だって年収職種ランキング上位、そもそもが高収入である公立高校教員の方々が高校内には何人もいて、税負担を源泉として教務指導を行っている。一人ひとりの先生方というのは各自1~3プロジェクトくらいの価値がある存在なのです。単にそれを意識しただけでもモチベーションは上がりますね。タダで教えている訳でもないですし、タダで教えてもらっている訳でもない。とても大きな財源・税金の上で教務が取り扱われているということを、保護者・生徒自身が意識するだけでも相当意識は変わってくるのです。

実際にご指導される「株式会社カルペ・ディエム」様によると、モチベーション格差をなくすことでそれは成しえるようです。
https://carpe-di-em.jp/section_education/
官民の知恵を血肉として、学生の皆様には新たな道を切り拓いていってほしいと思います。

豆知識として、大都市圏の中高一貫校に入る学力の体感は、小学6年生のときでは既に盛岡第三合格以上の学力に匹敵するイメージです。
小中高生を教えていないと、そしてその学力を持った人たちと出会っていないと形容できないかと思いますので、わかりやすく書いておきました。ということで、中高一貫校のその学校内における偏差値30台というのは、地方公立進学校の普通以上の学力ですし、中高一貫ゆえに中学時代の成績であることもあります。そもそも小学生時点でその学力をつけられる地頭をもっていた。そして、その高校のカリキュラムは高2生で学習が終わるということが前提ですからね。ビリギャルの事例もそうです。逆転合格に対するそのあたりの先入観は程々に。だから、大都市圏の人と話すときはいろんな数字や用語そのものを変換して翻訳し直すことができないといけないのです。したがって、地方において真に必要なのは、メンタルブロックを外す作業と同時に、文化レベルで根付いている価値観や力量そのものへの翻訳作業を行うことかと思います。いろんなものを言語化し概念化することで、初めて何が格差なのか・何がボトルネックとなっているのかが見えてくるのです。

もし、プロジェクトをどう消化すればいいか迷った際は、当塾・当予備校もご検討になさってくださいね。東京大学はもとより、それ以外の希望大学にも全力のサポートをさせていただきます。