小論文に行き詰っているときの二大症状
小論文に行き詰っているときの二大症状はこの2つ!!「自分の意見が出せない」「樋口式小論文への強いこだわりがある」
① 自分の意見が出せない
自分の意見とは
- 問題点の発見・分析・解決に関わるもの
- 価値、可能性、重要性の発見に関わるもの
などです。そのためには、自分からの視点、つまり何かしらの切り口(条件を入れて場面を狭める部分)が必要です。
この視点がないと、自分の意見が「単なる筆者の意見の書き換え」に陥ってしまうのです。筆者の意見をそのまま全肯定すると、具体例くらいしか違いがない文章に陥りやすくなるのです。
② 樋口式小論文(自分の意見 / 確かに / しかし~ / まとめ)の構成に強いこだわりがある
小論文とは「意見」を掲げて、それを論理的に説明していく文章です。したがって、必ずこの型で書くという決まりはありません。
樋口式の肝の部分は「確かに」という段落で、別方向からの視点(反対意見)を入れることで意見に深みをもたせようとします。
しかし、この段落のせいで自分の意見を十分に論じることができなかったり、反対意見を入れるのがそもそもそぐわなかったりする場合が多々あるのです。樋口式小論文にこだわると「確かに/しかし」の段落を書かなければならない制約が生じ、そこに固執してしまって段落構成が破綻するんですね。
樋口裕一さんの小論文の方式は1988年あたりから広まって今に至ります。学生時代にこれで受験を突破した方も多く支持者も多いようなので、鉄板の型として普及されている感がありますが、あくまでも小論文の書き方の1つとしてとらえるべきものです。