今、なぜ推薦入試が多いのか、そして探求活動が流行っているのか、について

各地域の高校進路指導に関して

各地域にはその地域を担うトップ高校が存在し、進路指導が定期的に行われています。
その生徒たちの大半は、学力試験を受けてその高校に入学しますが、大学入試では半数以上が学力試験以外の試験を受けることになります。

具体的には、240名規模の学年構成場合、以下のような分布になります。

  • Aグループ 学力上位40名程度
  • Bグループ 学力上位・下位以外のほぼ大半の生徒
  • Cグループ 学力下位60名程度

最近の高校入試だと、どんなに点数が低くても入学できる年度があります。他県では県内トップの公立高校の倍率が1を切るような状況もあるそうです。そのため、学力下位の底が抜けてしまっている状況が各地で起こっているようです。

学力分布とそれに対応した入試方法

上記のABCグループの学力感とそれに伴う入試方法は以下①~④のとおりです。
以下の①~④でわかるのは、②共通テスト突破③2次試験突破はほぼ同レベルです。なぜなら、共通テスト突破のための事務処理能力と地方国公立2次レベルはほぼ同じだからです。したがって、共通テストがとれるかどうかは、地方国公立合否に直結します。
共通テスト以上の学力が必要になるのは、東北大以上の限られた国公立と都市部の難関私立大学のみです。

これでわかるのは、希望する国公立を学力で突破できる生徒は6人に1人程度だということです。
希望大学の変更や学部変更などを駆使することで、若干数字は大きくなり国公立一般合格は50名程度、推薦合格と合わせると100名を超え、学年の半数が国公立に行ったという状況がつくり出すことができます。

自分の将来を切り拓く姿勢であるならば、まずは6人中の1人になること、それを一人ひとりが意識すれば高校全体の学力を押し上げることになるように感じます。

その地域の学力トップ校240名の場合

① 定期考査ならとれる
・ Bグループ 140人程度つまり半数以上
・ 1つ聞いた内容を1~4程度確実に理解できる
・ 私立一般入試
・ 国公立推薦入試
(・ 私立推薦)

② 共通テストもとれる
・ Aグループ 40人
・ 1つ聞いた内容から5~すべての内容に広げて理解できる

③ 国公立2次もとれる
・ Aグループ 40人
・1つ聞いた内容で5~すべての内容に展開して理解できる
・ 国公立一般入試

④ ①~③以外
・ 定期テストがとれない Cグループ 60人
・一部大学や 短大や専門学校や就職、浪人や中退など