来春卒業予定の高校生の採用選考が19日、事実上解禁され、県内でも試験が始まった。企業の旺盛な採用意欲に対し就職希望者は減り続け、有効求人倍率が3倍を超える空前の「売り手市場」に。今年は新型コロナウイルスの5類移行に伴い、県外企業の採用活動も活発で、人材獲得競争が例年以上に激しくなりそうだ。
求人全体の35%を占める製造業。花巻市の精密金属部品加工業、アイオー精密(鬼柳一宏社長)は今季12人の採用を目指すが、現在の応募は5人のみ。佐藤安行総務部長は「5類移行で県外でも会社見学を再開している。県内の製造業がライバルだったが、今年はそれに県外企業が加わっている状況だ」と危機感は強い。