岩手地方最低賃金審議会(会長・丸山仁岩手大教授)は24日、本県の最低賃金(時給)に関する異議申し出について審議し、改定額を変更しないと決めた。改定額は現行より39円増の893円で、全国最下位となる見通し。10月4日に適用される。
盛岡市内で審議会を開き、労働者、使用者、公益代表委員各5人が出席。改定額について7団体・1個人から出された異議申し出の内容を審議した。
主な内容は「(物価高で)生計が成り立たない」(労働団体)、他県が大幅な引き上げに踏み切る中で「岩手だけ異世界に飛ばされた」(県民)のほか、「賃金支払い能力を無視した答申は受け入れがたい」と引き下げを求める使用者側の申し出もあった。
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