【難関私立大志望 募集】黒北・花北が全力を出せば、MARCH合格者は3桁前後まではいく可能性がある
岩手大学
・人文社会科学部 200名
・教育学部 160名
・理工学部 440名
・農学部 230名
岩手大学の1学年の定員は約1,000名。
そのうち、公務員へ進む方は約27%、すなわち7割強の人間が民間に流れることになるが、岩手にある上場企業は薬王堂など数件程度。それ以外はすべて中小企業で、ほとんどが家族経営。
今の時代、大卒が大半を占める中で、岩手には民間企業の大卒の受け皿はほとんどない。
理系学部の技術系なら大卒待遇を得られる可能性があるだろうが、文系学部だとこれまで高卒待遇だったものがものが大卒用にラベルを張り替えられたのみの状況。
そして、国公立大学というのは、もともと国に仕える人間を輩出するためにつくられた経緯があり、近隣では東北大学を筆頭に上から公務員の枠がうまっていく。
岩手で1番の大学である岩手大学ですら2割強しか公務員になれない。そして、民間企業はそもそも大卒を受け入れるだけの受け皿を持っていない。この矛盾は解消するどころか、深刻になっていくと思われる。
であるならば、公立高校は舵を取り直す必要もあるだろう。
元々、黒北・花北の学力層であれば、MARCH合格者を3桁前後くらいにできるポテンシャルはある。学生をどんどん都会の有名大学に送り込み、地域に戻って経済を活性化させる人材をつくっていった方が地域の限られた枠を取り合い、少子高齢化で縮小均衡を取り続ける枠の中で燻ってしまうよりも、健全ではないだろうか?近隣の専北が日東駒専をウリにしているなら尚更のような気がする。
差別化が難しい公立高校が差別化を試みる・生き残りをかける(そもそも持ち回りで各高校を回るので、どこがホームということはない。単に希望者が少なければ移転・統合するだけなので、あってもなくてもいい訳で生き残りという概念はそもそもないとも言える)なら、MARCH合格に全振りしてもよいと思う。元々、それくらいの才能はある学生達である。国公立大学の合格数が幸福の最大化と考えているようではあるが、難関私立大学の合格数を最大化させた方が個人の希望学部学科・進路に寄り添いながらも、合格数をより多くできる可能性がある。高校の限られた教務リソースや生徒という資源をうまく活用できるように感じる。
ただし、公立高校は義務教育ではなく、公立において国公立を目指させるのは必然ないし義務なのであれば、それを選択した生徒たちには選択の余地はないかもしれない。であるならば、義務教育ではない高校での学びにおいて、他の高校を進路にするのも1つの対策にならざるを得ないのだろう。
注意点とすれば、この契約は3年間解約不能であり、『高校で希望した学びができない』と契約解除を申し出たらそれは退学を意味し、いきなり社会に放り出されること。社会に出てもこんな契約はなかなかないだろう。
高校の選択肢がない中で、さらに希望の進路に寄り添った学習への選択肢がないというのが地方においては深刻な根深い問題であるように感じる。最近の私立の人気は、こんな背景を直接体験してきた親世代における公立高校任せからの脱却への意思表示だと感じる。